2005年3月20日(日) “春分の日


今日は祝日、春分の日。――といえば、春のお彼岸の中日です。

◎彼岸【ひがん】


春分の日秋分の日を中日(ちゆうにち)とする各七日間。また、この時期に営む仏事。俳句では、彼岸といえば春彼岸のこと。


*もっと詳しく知りたい方は、コチラを参照★


…なので、本日の菊は、朝もはよから叩き起こされて、「休みならアンタも行きなさい」と、父母に連れられてお墓参りなどしてきました。
久々です、お墓参り。
まあ、久し振りだからも何も、これといって別にすることは無いんですけど。
“お墓参り”という言葉を読んで字の如く、お墓へ行って手を合わせてくるだけのことです。…まあ、多少はキレイに磨いたりお水かけたりお花そなえたりお線香たてたりは、しますけれども。
法事やらの仏事と違って、面倒くさいことは何も無いのです。


――ただねー……ウチと檀家の寺って、距離がかなり離れてるからねー……(-_-;)


こちとら埼玉のイナカ住まい。
檀家さんは、浅草の寺院密集地帯のド真ん中に御座います。
つまり、寺の隣に御座います墓地も、当然、浅草にありますワケで。


―― 遠 い っ つ の ……!!(汗)


で、今回の一行は父と母と私の3人だけなので、ウチから車で直接向かったのですが。
普段なら当然寝てます朝も早くから起こされた私は、これ幸いとばかりに後部座席でゴロ寝。しかもクッション3枚ひとりじめ(笑)
加えて、なんだか朝から日が出てなくて寒かったので、自分のダウンジャケットしっかり着込んでいる上で、父のダウンを毛布代わりに掛けていたり。
…そこまでして寝たいのかアタシよ?(←爆)


ともあれ、普段なら高速道路に乗ってしまえば、1時間そこらで到着するハズなのに……しかし、やはりサスガに連休ですね、もー朝っぱらから渋滞してること! ちょっとばかり余計な時間がかかってしまいました。
まあ、私は寝てただけなので(苦笑)、あまり見てなかったですけれども。
チラリと料金所で顔を上げた時に目に入ってきた、あの車車車〜…!(←『轟』にあらず)な光景には、ウンザリ…つーかゲンナリ、してしまいました。
ホント、休みの時に考えることは皆一緒、ということですか。
しかも途中、自動車の横転事故まであったらしく。――ちょうど、揺れ揺れで寝心地の悪い車内にも慣れてきてウトウト寝入ってたトコロに、「ちょっと見てみなさいよアレ!」と母に大声で起こされ、何事かと思って顔を上げたらば、「事故の車、あんなふうになっちゃってるわー!」と興奮気味な母に指差された先には、コチラに腹を向けて横たわっている無残な自動車の姿。


―――そんな、別に見たくも無い、見る必要の無いモノを見せられるために、ヒトの眠りを妨げないで欲しいんだけど……!! と即座にムカッとくるのは、きっと私だけで無いハズー(-_-;)


そんなこんなで、やっと浅草まで到着して、ブジにお墓参りも済ませてくることができました。…とはいえ、最近の花粉アタックで過敏になってた菊のこと、本日も吹き荒れる花粉の嵐に呼吸困難になりそうなホド鼻げじゅぐじゅだったトコロへ加え、墓場にたちこめる線香の煙にや献花の匂いにまで花が過剰反応してくれやがって。
おかげで、静寂な墓地内に響き渡る盛大なクシャミ。――ああ恥ずかし(滝汗)
おそらくご先祖サマに墓場の影から鼻で笑われながらも、そうしてお墓を後にして、また更に混み始めた首都高を通り抜け、帰る途中に昼ゴハンを済ませつつ、そして午後には帰宅してきたよーなワケでございました。
もちろん、帰宅して即行、私が再びベッドに潜り込んだことは……言うまでもありません(←死)


…ちなみに、どうでもいいことですが。
ウチの母は墓参りのたびに、帰り際、「また来るからね」と言います。お墓に向かって。
母のことは特に尊敬しちゃいませんが、これだけは「なかなかいい心がけだよなー」と思います。
そういう先祖に対し敬う気持ちがカケラも無いのに、墓参りだの法事だのカタチばかり整えても、イミ無いですからね。
でも、やっぱり目には見えないので、やらなきゃいけないカタチばかりに捉われてしまうのです。人間は。


――カタチの無いものへの尊敬を抱くことほど、難しいモノは無いよね。


偶像崇拝が如何にカンタンなものなのか、そう考えるとつくづく思うわ〜。