2005年3月15日(火)


なんだか、常に「私ってバ、本当におバカだよなあ…」と思うことは多々あれど。
―――今日ホド「おバカー!!」って思った日も、あまり無いよーな気がする……(-_-;)


確か先月末か今月始め頃に、この日記で「いま自分の小説データのバックアップを作ってる」みたいな話をしたかと思いますが……今までこのサイトにupした小説&日記のデータを、フロッピーディスクに保存してはいたんですが、以前フロッピーがブッ壊れてデータなくしたよーな憂き目に遭ったがゆえに、「CDへバックアップ作っておかなくては…!」的思考が働いたよーなワケです。…嗚呼(T△T)
…別に、残しとく価値のあるでなし、無きゃ無いで良いモノのよーな気もするのですが、せっかく保存してあるものが自分の意思でなく失くなるハメになるのは、すっげえ気分的不愉快。…というより、むしろ精神的打撃。…オッオウ(←苦)
なので、今後は自分の意思でなくデータがなくなっちまうなんてことの無いように、ちまちまバックアップデータ作ってはCDに保存するゾという作業を、思い立ったように始めていたワケなのです。――そして、よりにもよって残してた小説データは全てテキストにしてたため、改めてwordに起こしてルビを付けて、という作業から始めてしまったので……もー、えっらい面倒! …なうえに、時間がかかるかかる!(-_-;)


…つまり、“半月たった今なお、まーだ終わってないよん”というコトですね。…えへ☆(←死)


で、今日もほんのちょびっとだけ、イジってたワケですよ。
加えて、ちょー眠かったワケですよ(←爆)


―――ウッカリ自分のCD−RWと間違えて、よりにもよって友から預かってたCD−Rに、まんまと保存しちまいやんの……!! ぎゃっふーん★m(__;)m


しかも、CD−Rに一旦保存しちまったデータって……消えないんだよね確か……?(←今サラ)(滝汗)


うごぉああああッッ!! なーにをしてるんだアタシはーーーーッッ!!(←絶叫) ――と、思う存分、そこで悶絶してのたうち回りましたけれども……でも所詮、どうやっても消えないんだよね、消せないんだよね、消す方法がわからないんだよね、CD−Rに保存しちまったデータは……ああん(号泣)


結局……平謝りして、そのCD−Rは私が戴くことになりますた。
友には代わりにmyCD−RWを進呈しましゅ。


―――菊です、メールの文面で笑われたとです……ウフー★(←哀愁)


* * *


――そういえば今日は15日でした。
そういえば月の半ばあたりに、「白泉社文庫の新刊が出てたっけかなあ…?」とフと思って、仕事へ行く途中、駅の中の本屋さんに寄ってみたのです。
白泉社文庫で隔月発刊されている『彼方から』(ひかわきょうこ作)が出るのを、菊はいつも楽しみにして待っているのです。


もともと私は、作者の『ひかわきょうこ』さんは、「聞いたことあるなあ」程度に名前しか知らなくて。作品も読んだこと無くて。
でも、ひかわきょうこ作『彼方から』を知る友人たちは、ことごとく「おもしろいよー」と言っていて。…それこそ、反対意見なんて聞いたこと無くて。
でも、読む機会を持てずに何となくスルーしてしまってたんですが、『彼方から』については、興味だけはずっと持っていたんですよね。
それが、ある日偶然、本屋で出会い頭に文庫第1巻に出会って。
「ああ、文庫になったんだー」と、じゃあせっかくだから買ってみようと、何の気なしに手に取って……、


―――そしてアタシもハマりました☆(笑)


イヤだって、マジでオモシロイんですよー!!(←力説)
やっぱり少女マンガだけあって、なんかすっごく“オンナノコ向けのファンタジー”ってカンジがするんですが……でも、だからこそ誰にでも読みやすくて、主人公に感情移入しやすいし。絵もカワイイし、ストーリー運びも分かりやすいし。
それよりも何よりも、主人公がスッゴク前向き! なところに、好感が持てちゃうのです。


だから、毎月…じゃない、隔月、楽しみで楽しみで仕方なくて。
それで今日も、「『彼方から』出てないかなあ?」と思って。ココで上手くgetできたら、さっそく電車の中で読みながら行けるなあ…と。
そんな目論見でもって、本屋へ足を運んでみたのです。
だって、そろそろ物語も、“ちょうど佳境!”って展開で、前巻は終わってたんですもの。
もう、気になって気になって……(^_^;)


そして目論見通りに『彼方から』第7巻をgetして、電車へと乗り込み☆


そしたら、よりにもよって、この7巻が最終巻でした。
すっげえ「ヤラレター!!」って思った。マジで。
読みながら、ぶわっと涙が出てきて……たぶん電車の中じゃなかったら、マジ泣きしてた私。絶対に。
“電車の中で泣きながらマンガ読んでるヘンなヒト”にならないよう、そこはグッとこらえて、なんとか瞳ウルウル程度で頑張ってたんですが。


―――ホント、思い返すだに泣けてくるから!(T_T)


全編を通して……今までも私は、この物語を描く『ひかわきょうこ』さんという作者の視点に、ものすごく“あたたかさ”を感じていたんですが……この最終巻ほど、それを感じられたことは無かったように思います。
単純にストーリーを述べれば、主人公の少女と相手役の青年が艱難辛苦を乗り越えて悪の元凶に立ち向かっていくという、いわば〈勧善懲悪〉なストーリーなんですが……むしろ私は、そういうだけのストーリーは好きじゃないんですが……でも、この物語は素直に「好きだなあ」と思えました。
作者のあたたかい視点が、主人公たちの側だけでなく、共に“悪”である側にも注がれていて。
それが、読んでいてスゴクよく分かるから。


…だから泣けてくるのかもしれないです。すべての登場人物が愛しくなって。


ラストは、「ああ、こういうテがあったか!」って、ちょっと以外な“ハッピーエンド”で、それもすごく「らしいなあ…」って微笑んでしまうようなカンジで。――だって、ぶっちゃけ主人公は、家族も恋人も、両方、手に入れたに等しいもん。
フツー異世界迷い込み系のファンタジーって、主人公が迷い込んだ異世界で運命の相手と出逢って…っていうのは“お約束”だけど。
そうなると、ラストは“恋人を置いて元の世界に戻ることになる”か“もう元の世界には戻れずに異世界の住人となる”の2択になるもんでしょ?
前者は、恋人とはもう会えないけれど、元の世界で家族や友人に再び会える。
後者は、恋人と離れ離れになることは無いけれど、元の世界の家族や友人には、二度と会えない。
…どっちのラストになるにしても、あんまり“ハッピーエンド”なカンジは無いよね。
でも、『彼方から』は、キッパリはっきり、“ハッピーエンド”!!
読み終えた後、ほんのり心が温かくなるくらい幸せなラストなのです。


異世界ファンタジーが好きなヒトはモチロン、そうでないヒトも、この作品はゼヒ一度お試しあれ! すっごいオススメでございます♪(*^_^*)